ソフトバンクの企業研究:強み、他社ではできない独自のビジネス戦略とは?
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ソフトバンクは、日本国内での通信事業において圧倒的な地位を確立している企業ですが、その事業展開は通信業にとどまらず、グローバルな投資活動や先端技術分野にも積極的に進出しています。
ソフトバンクで働くことには、他の企業では得られない経験やキャリアのチャンスが数多く存在します。
この記事では、ソフトバンクの強みや弱み、他社ではできないこと、そして「なぜソフトバンクなのか」という視点から企業研究を行います。
1.【企業研究】ソフトバンクの会社概要
ソフトバンク株式会社は、日本を代表する総合通信事業者であり、通信、IT、先端技術を基盤にした多様な事業展開を行っています。
ソフトバンクグループ株式会社の子会社として、国内通信事業を軸にインターネット接続サービスやスマートフォン事業、さらにはデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を担っています。
ソフトバンク株式会社は、B2CだけでなくB2Bにも強力なプレゼンスを持ち、法人向けにクラウドサービスやAI(人工知能)ソリューションを提供しています。
これにより、企業のデジタル化を支援し、幅広い産業での革新を推進しています。
さらに、ソフトバンクは次世代通信技術である5Gの展開に注力しており、通信インフラを基盤に、未来のデジタル社会を構築する重要な役割を果たしています。
2.【企業研究】ソフトバンクの歴史
次にソフトバンクの歴史について紹介します。ソフトバンクの企業研究をする上で歴史理解は非常に重要なので、一通り理解しておきましょう。
年度 | 出来事 |
---|---|
1981年 | 孫正義氏が「日本ソフトバンク株式会社」を設立。ソフトウェアの販売を開始。 |
1999年 | 「ソフトバンク・テレコム」を設立し、通信事業に参入。 |
2001年 | ADSLサービス「Yahoo! BB」を開始し、ブロードバンド市場で大きなシェアを獲得。 |
2006年 | 「ボーダフォン日本法人」を買収し、携帯電話事業に本格参入。 |
2008年 | iPhoneを国内独占販売し、スマートフォン普及を牽引。 |
2013年 | アメリカの通信企業「スプリント」を買収し、グローバル市場に本格進出。 |
2016年 | ソフトバンク・グループが、イギリスの半導体企業「ARM」を買収。 |
2017年 | ソフトバンク・ビジョン・ファンド設立。世界最大規模のテクノロジー投資ファンドを開始。 |
2018年 | ソフトバンク株式会社(通信事業子会社)が設立され、同年12月に株式上場。 |
2020年 | Zホールディングス(Yahoo! JAPANの運営会社)とLINEが経営統合を発表。 |
2021年 | ソフトバンク、次世代通信技術「5G」の全国展開を加速。 |
ソフトバンクの歴史は、1981年に孫正義氏が設立した「日本ソフトバンク株式会社」に始まります。
当初はパソコン用ソフトウェアの販売を行っていましたが、次第にインターネット事業や通信事業へと進出しました。
2006年にはボーダフォン日本法人を買収し、携帯電話事業に本格参入。
スマートフォンの普及を牽引し、国内3大キャリアの一角を確立しました。2018年には、通信事業を担うソフトバンク株式会社を設立し、同年12月に株式上場を果たしました。
ソフトバンクは通信事業に留まらず、ビジョン・ファンドを通じた積極的な投資活動でグローバル展開を加速させています。さらに、2019年にZホールディングスを設立し、Yahoo! JAPANやLINEとの統合による大規模なインターネット事業を展開しています。
これにより、AIやデータ活用を軸に、新たなビジネスモデルの創出を目指しています。
3.【企業研究】ソフトバンクの事業領域
続いてソフトバンクの事業領域です。ソフトバンクは5つの事業領域から成り立ちます。
引用 https://www.softbank.jp/corp/ir/financials/analytics/
それぞれ具体的に説明していきます。
コンシューマ事業
ソフトバンクのコンシューマ事業は、主に個人向けの通信サービスを提供する分野を指します。具体的には、モバイル通信、固定通信が主な柱です。以下に詳しく説明します。
1. モバイル通信事業
ソフトバンクのコンシューマ事業の中心は、モバイル通信サービスです。ソフトバンクは、日本国内の主要な通信キャリアとして、スマートフォン、タブレット、フィーチャーフォン(ガラケー)向けの音声通話およびデータ通信サービスを提供しています。
5Gの全国展開にも力を入れており、ユーザーに高速で安定したモバイル通信環境を提供しています。
また、ソフトバンクは多様な料金プランを提供し、個々のニーズに応じたサービスを展開しています。
家族向けの割引や光回線とのセット割引など、幅広い選択肢を用意し、顧客満足度向上に努めています。
2. 固定通信事業
ソフトバンクは、固定通信サービス(光回線など)も展開しており、家庭向けに「SoftBank 光」や「SoftBank Air」などを提供しています。
「SoftBank 光」は、光ファイバー回線を利用した高速インターネット接続サービスで、動画視聴やオンラインゲームを快適に楽しめる環境を提供しています。
一方、「SoftBank Air」は、固定回線の工事が不要なWi-Fiルーターを使った簡易型のインターネット接続サービスで、引っ越しが多いユーザーや賃貸住宅に住むユーザーに人気があります。
エンタープライズ事業
ソフトバンクのエンタープライズ事業は、企業向けに提供される通信サービスやITソリューションを中心とした事業領域です。
企業のデジタル化や業務効率化をサポートするために、幅広いサービスと最先端の技術を提供しています。
以下に、ソフトバンクのエンタープライズ事業について詳しく説明します。
1. 企業向け通信インフラサービス
ソフトバンクは、企業向けにモバイルや固定通信回線、データ通信サービスを提供しています。
法人向けのモバイル通信サービスでは、大規模な企業から中小企業まで、ニーズに合わせた通信ソリューションを提供しています。これには、従業員用のスマートフォンやタブレットの管理サービスも含まれており、企業全体のモバイル管理を効率化しています。
また、ソフトバンクは、5Gを活用した通信サービスを企業向けに提供しており、特にIoT(モノのインターネット)やリアルタイムデータの高速処理が求められる業界で注目されています。
工場や医療、物流など、あらゆる産業でのデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援しています。
2. 企業向けクラウドサービスの提供
ソフトバンクは、エンタープライズ向けにクラウドサービスの提供も行っています。
企業が必要とするITインフラをクラウドで管理・運営することで、コスト削減や運用の効率化を実現しています。
ソフトバンクは、Microsoft AzureやAmazon Web Services(AWS)などの世界的なクラウドサービスプロバイダーと提携し、企業のニーズに応じたクラウドソリューションを提供しています。
これにより、データのバックアップやセキュリティ管理、データ解析などをクラウド上で効率的に行うことが可能です。
特に、柔軟で拡張性のあるクラウド環境を構築することで、企業の成長に合わせたシステムの導入や運用が実現されています。
3.企業向け IoT・AIソリューションの提供
ソフトバンクのエンタープライズ事業における重要な要素として、IoT(モノのインターネット)とAI(人工知能)ソリューションがあります。
ソフトバンクは、IoTを活用した様々な業界向けのサービスを提供しており、工場の自動化、スマートシティ、物流管理の最適化など、多くの分野で導入されています。
例えば、製造業におけるIoTソリューションでは、機器や設備の稼働状況をリアルタイムでモニタリングし、データを基にメンテナンスや故障予防を行うことができます。
また、AI技術を活用したビッグデータ解析により、企業の業務効率化や最適化を支援しています。AIによる自動化や、チャットボットを活用したカスタマーサポートも、企業の運用に革命をもたらしています。
4. 企業向けセキュリティソリューションの提供
サイバーセキュリティの重要性が高まる中、ソフトバンクは、企業向けに包括的なセキュリティソリューションを提供しています。
これには、ネットワークセキュリティ、クラウドセキュリティ、データ保護などが含まれ、企業が直面するサイバー攻撃やデータ漏洩のリスクを軽減するための対策を講じています。
特に、ソフトバンクはゼロトラストセキュリティを導入しており、企業の内外部からのアクセスに対して常に厳格な認証を行うことで、情報漏洩や不正アクセスを防ぎます。
さらに、24時間体制の監視サービスを提供し、万が一のサイバー攻撃にも迅速に対応できる体制を整えています。
5. 企業向けデジタルトランスフォーメーション(DX)支援
ソフトバンクのエンタープライズ事業では、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するサービスが大きな柱となっています。DXの目的は、デジタル技術を活用して企業の業務プロセスを改革し、新たなビジネスモデルを構築することです。
ソフトバンクは、通信、クラウド、AI、IoTなどの技術を組み合わせ、企業がDXを実現するための包括的なソリューションを提供しています。これにより、企業は市場の変化に迅速に対応し、競争力を高めることが可能です。
メディア・EC事業
ソフトバンクのメディア・EC事業は、インターネット関連サービスを中心に展開されており、特に「Zホールディングス株式会社」を通じたYahoo! JAPANやLINEとの統合が大きな柱となっています。
これにより、検索エンジン、Eコマース、広告、メッセージングアプリなど、幅広いサービスを提供しています。以下に、ソフトバンクのメディア・EC事業について詳しく説明します。
1. ZホールディングスとYahoo! JAPAN
ソフトバンクのメディア事業の中心には、Zホールディングスの運営する「Yahoo! JAPAN」があります。
Yahoo! JAPANは、日本最大級のインターネットポータルサイトで、ニュース、天気、株価、検索エンジンなど、さまざまな情報を提供しています。また、Yahoo! JAPANは広告事業にも力を入れており、検索連動型広告やディスプレイ広告など、多様な広告ソリューションを展開し、企業のマーケティング活動を支援しています。
特に、Yahoo!ニュースは信頼性の高い情報源として日本のユーザーに広く利用されており、ソフトバンクのメディア事業の重要な要素となっています。
2. LINEとの統合によるシナジー
2021年、ZホールディングスとLINEの経営統合により、メディア・EC事業はさらなる進化を遂げました。
LINEは、日本国内で8,600万人以上のアクティブユーザーを持つメッセージングアプリであり、個人ユーザー向けだけでなく、企業向けのマーケティングツールや公式アカウントサービスを提供しています。
この統合により、Yahoo! JAPANのデータとLINEのメッセージング機能を組み合わせた、よりパーソナライズされた広告やマーケティング施策が可能となりました。
LINE Payなどのキャッシュレス決済サービスや、LINE公式アカウントを利用した企業との直接コミュニケーション機能も、メディア・EC事業における重要な役割を果たしています。
3. Yahoo!ショッピングとPayPayモール
ソフトバンクのEC事業の代表例は、「Yahoo!ショッピング」と「PayPayモール」です。
Yahoo!ショッピングは、日本国内で楽天やAmazonに次ぐ大規模なEコマースプラットフォームとして、多くの店舗やブランドが参加しています。
消費者に多様な商品を提供するとともに、ポイント還元やクーポンキャンペーンなどを通じて、リピーターを獲得しています。
さらに、PayPayモールは、Yahoo!ショッピングの上位ブランドやプレミアム店舗が集まるECプラットフォームとして展開されています。
特に、ソフトバンクのスマホ決済アプリ「PayPay」との連携により、キャッシュレス決済が促進され、消費者にとって便利な買い物体験が提供されています。
4. 広告事業とデータ活用
ソフトバンクのメディア事業の収益源の一つは、広告事業です。
Yahoo! JAPANをはじめ、Zホールディングスの各種メディアプラットフォームでは、多くの企業が広告を掲載し、ターゲティング広告やディスプレイ広告を通じてマーケティング活動を行っています。
特に、Yahoo! JAPANやLINEの膨大なユーザーデータを活用した広告配信により、広告主はより効果的なキャンペーンを実施することが可能です。
このデータ活用は、広告配信だけでなく、EC事業やマーケティング活動全般においても大きな役割を果たしており、ソフトバンクのメディア・EC事業全体の成長を支えています。
ディストリビューション事業
この事業はソフトバンクC&S株式会社が担っています。
ソフトバンクのディストリビューション事業は、モバイル端末やIT関連製品の販売と流通を中心に展開されており、通信事業との連携が強みです。
この事業は、個人および法人向けに幅広い製品を提供し、通信機器やデジタルデバイスの普及を支えています。
1. モバイル端末の販売・流通
ソフトバンクは、国内市場でスマートフォンやタブレット、フィーチャーフォン(ガラケー)などを販売しています。
これらの端末はソフトバンクショップ、オンラインストア、家電量販店などで購入可能です。
iPhoneやAndroidデバイスをはじめとする人気端末の取り扱いで、日本市場において重要なシェアを持っています。
2. 法人向けITソリューション
ソフトバンクは、法人向けにも多様なITソリューションを提供しており、スマートフォンやタブレットに加え、PC、サーバー、ネットワーク機器などのITインフラを販売しています。これにより、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)や業務効率化を支援しています。
3. IoTデバイスの拡充
IoT(モノのインターネット)デバイスの販売もディストリビューション事業の重要な分野です。
スマートホーム機器や産業向けIoTソリューションを提供し、通信技術を活用した新たな価値を企業や消費者に提供しています。
これにより、産業や日常生活におけるデジタル化が加速しています。
ファイナンス事業
ソフトバンクのファイナンス事業は、キャッシュレス決済や金融サービス、投資活動を中心に展開されており、個人および法人向けに多様な金融ソリューションを提供しています。
特に、通信事業やメディア事業と連携し、デジタル技術を活用した新しい価値を創出しています。以下に、ソフトバンクのファイナンス事業の主要な分野を説明します。
1. キャッシュレス決済サービス「PayPay」
ソフトバンクのファイナンス事業の中核を成すのが、キャッシュレス決済サービス「PayPay」です。
PayPayは、2018年にソフトバンクとヤフーが共同で立ち上げたスマートフォン向けのQRコード決済サービスです。PayPayは、短期間で国内に広く普及し、4,000万人以上のユーザーを獲得しました。
PayPayは、ユーザーにとって利便性が高く、店舗やオンラインショッピングでの利用が可能です。
また、積極的なキャンペーンやポイント還元を通じて、ユーザーと加盟店の双方にメリットを提供し、急速に普及しました。特に若年層を中心に支持され、キャッシュレス決済の普及を後押ししています。
2. 金融サービス「ソフトバンクカード」やローン事業
ソフトバンクは、PayPayに加えて、個人向けの金融サービスも展開しています。
「ソフトバンクカード」は、プリペイド式のキャッシュレス決済カードで、PayPayとの連携により、スムーズなチャージや利用が可能です。
また、クレジットカードやローンサービスも提供しており、ユーザーに対して多様な金融ソリューションを提供しています。
このように、ソフトバンクは通信と金融を結びつけることで、ユーザーの利便性を高め、キャッシュレス社会の促進に貢献しています。
3. 決済サービス
主に法人向けに、ECサイトや店舗向けの決済ソリューションを提供しており、クレジットカード決済、コンビニ決済、電子マネー、キャリア決済など、幅広い決済手段をサポートしています。
これにより、事業者は多様な決済方法を導入でき、顧客の利便性を向上させています。
また、セキュリティ対策も強化されており、安全なオンライン取引環境を提供しています。
4. 法人向け金融サービス
ソフトバンクは、法人向けの金融サービスも提供しています。
特に、キャッシュフローの管理や資金調達に関連するソリューションを企業に提供し、企業の資金管理や業務効率化を支援しています。
また、中小企業やスタートアップ向けにリースやファクタリングといった資金調達手段を提供し、ビジネスの成長をサポートしています。
法人向けには「PayPay for Business」などのキャッシュレス決済ソリューションも提供しており、企業が簡単にキャッシュレス決済を導入できる環境を整えています。
4.【企業研究】ソフトバンクの強み
次にソフトバンクの強みについて紹介します。以下の点はソフトバンクの企業研究をする上で押さえておきたい強みになります。
ソフトバンクバリュー
ソフトバンクを理解するにはソフトバンクバリューの理解が重要です。
ソフトバンクバリューとは、「No.1」「挑戦」「逆算」 「スピード」「執念」です。
No.1…やる以上は圧倒的No.1
何事にも「勝つ」「一番を目指す」と思い続けることで、必ず一番になれる時がきます。そしてそのNo.1が圧倒的になることで、常に新しいチャレンジ、新たな成長につながる可能性が広がります。
挑戦…失敗を恐れず高い壁に挑み続ける
現状維持を常に疑い、リスクを恐れず常にチャレンジし続けることで、大きな成長につながります。
逆算…登る山を決め、どう行動するか逆算で決める
目標に対して積み上げただけでは、達成できる位置は限られます。目標を見据えて、○カ月後、○週間後、来週とブレイクダウンすることで、「今やるべきこと」が明確になります。
スピード…スピードは価値。早い行動は早い成果を生む
1週間後の100%より3日後の7割。PDCA(Plan-Do-Check-Act)を早く回すことで、より早い結果につながり、そしてより早いネクストアクションを起こすことで、より良い結果が生まれます。
執念…言い訳しない、脳がちぎれるほど考え、とことんやり抜く
「難しい」「できない」と思うよりも「どうやってできるか」を常に考え続けるような強い思いを持ち、「できる」と信じて、最後まで諦めずにやり抜けば、必ず道は開けます。
引用 https://group.softbank/philosophy/value
ソフトバンクバリューと強みの関係
ソフトバンクバリューは、企業の成長と強みを支える根本的な価値観であり、これがソフトバンクの競争力の源泉となっています。
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通信事業の市場シェアとインフラ整備:この領域での成功は、ソフトバンクバリューの「情報革命を通じて人々を幸せにする」という理念に基づいており、通信技術を活用して生活を豊かにすることを目指しています。
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グローバル投資とビジョン・ファンドの影響力:リスクを恐れずに大規模な投資を行い、次世代のテクノロジー企業に資金を投入するソフトバンクの姿勢は、「大胆なチャレンジ精神」を体現しています。
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多様な事業ポートフォリオ:通信事業、インターネット事業、金融サービスなど、複数の事業を展開することで、ソフトバンクは社会のあらゆる領域に情報技術を浸透させています。これも「情報革命で人々を幸せにする」という企業理念に沿った活動です。
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革新的なサービスと技術開発:ソフトバンクのスピーディーな意思決定と技術開発の推進は、企業のスピード重視の文化に根差しており、テクノロジー市場において優位性を発揮する要因となっています。
多様な事業ポートフォリオ
ソフトバンクは、通信事業に留まらず、さまざまな事業領域に展開していることも強みの一つです。
特に、インターネット事業では、Yahoo! JAPANやLINEなどを傘下に持つ「Zホールディングス」を通じて、国内最大級のメディアとECプラットフォームを展開しています。
また、PayPayをはじめとするキャッシュレス決済事業、SBペイメントサービスによる決済プラットフォーム、さらにクラウド、IoT、AIソリューションなど、通信以外の事業分野で多様な収益源を持っています。
この多角化により、通信事業だけでなく、他の事業からの利益も生み出せる経営基盤を持っています。
失敗を恐れない積極的な事業投資
ソフトバンクは、5GやIoT、AIといった次世代技術に積極的に投資し、革新的なサービスを提供することに注力しています。
特に5Gの導入によるスマートシティやスマートファクトリーなど、産業全体に影響を与えるソリューションを推進しています。
また、ロボティクス分野における「Pepper」などのロボット開発や、自動運転技術など、最先端の技術を利用した新規事業にも注力しており、技術革新をリードする姿勢がソフトバンクの大きな強みとなっています。
通信事業のインフラ設備
ソフトバンクは、国内の3大通信キャリアの一つとして、広範な通信インフラを持ち、モバイル通信やインターネットサービスで強固な基盤を築いています。
特に、5Gの全国展開や、モバイル通信を中心とした高速ネットワークの普及が進んでおり、これにより個人および法人顧客に対して安定したサービスを提供しています。
また、通信事業における広範なネットワークは、他のサービスと連携しやすい基盤となっており、次世代技術を迅速に市場に展開できる力があります。
5.【企業研究】ソフトバンクの弱み
NTTとの国策案件の競争
ソフトバンクは、NTTと競合する場面で、特に国策に関連した通信インフラ整備案件において劣勢に立たされています。
NTTは国が関与する大規模なプロジェクトや政府案件で優位性を持ち、これがソフトバンクの成長を妨げる要因となっています。
特に5Gのインフラ整備においても、NTTは国内外で強いポジションを維持しており、ソフトバンクはそれに追随する形です。
通信事業のおける競争とシェアの低さ
引用 https://www.onecareer.jp/articles/1132
ソフトバンクは日本の3大通信キャリアの一角を占めていますが、国内携帯市場におけるシェアはNTTドコモやKDDI(au)に劣っており、低い位置にあります。
NTTドコモが国内通信市場で圧倒的なシェアを誇る一方で、ソフトバンクは追随する形になっています。
この低いシェアが、長期的な成長を妨げる要因となる可能性があります。
6.【企業研究】ソフトバンクでしかできないこと、なぜソフトバンクなのか
多様な事業ポートフォリオとシナジーの最大化
ソフトバンクは、通信、投資、メディア、キャッシュレス決済といった多様な事業を展開しており、これらの事業間でシナジーを生み出しています。
たとえば、PayPayでキャッシュレス決済を促進し、そのデータをもとに広告やマーケティングを最適化するなど、異なる事業領域を横断した連携が行われています。
この多様な事業ポートフォリオと連携の強さは、ソフトバンクでしか実現できない大きな競争優位性です。
通信事業とテクノロジーの融合
ソフトバンクは通信キャリアとしてのインフラ事業を基盤としながら、AIやIoT、5Gなどの先端技術に積極的に投資し、それらの技術を自社の通信事業と連携させています。
たとえば、5Gネットワークを活用したスマートシティやスマートファクトリーの構築、AIを使った新たな通信サービスの展開など、ソフトバンクならではの「通信と技術投資の融合」が進んでいます。
通信事業者としての強固な基盤を持ちながら、最先端技術を取り込むことで、競合他社にはない革新的なビジネスモデルを展開しています。
NTTドコモやKDDIはこれらのことに取り組んではいますが、ソフトバンクのレベルには到底及びません。
新しい未来を創る環境とソフトバンクバリュー
ソフトバンクの積極的な挑戦とチャレンジ精神は、同社が掲げる「ソフトバンクバリュー」と深く結びついています。
ソフトバンクバリューの中核には、「情報革命で人々を幸せにする」というビジョンがあり、このビジョンを実現するために、常に新しい事業領域に果敢に挑戦する姿勢が貫かれています。
孫正義氏のリーダーシップのもと、ソフトバンクはリスクを恐れず、次々と新しい事業に挑戦してきました。
この「大胆なチャレンジ精神」はソフトバンクバリューの一部であり、リスクを取って新しい技術や市場に参入することが、ソフトバンクの成長の原動力であり、他の企業ではできないことでしょう。
引用 https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/column/mca/1329335.html
こちらは3大キャリアの売り上げセグメントになります。左からNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクとなっています。
売り上げセグメントを見れば分かる通り、ドコモ、KDDIは通信事業(携帯)に依存していますが、ソフトバンクはさまざまな事業に挑戦、投資をしていることでセグメントが分散できています。
挑戦を続けるソフトバンクだからこそできたことでしょう。
7.【企業研究】2024年のソフトバンクホットニュース
AIやデジタルフォーメーションへの取り組み
2024年、ソフトバンクはAIとDX(デジタルトランスフォーメーション)に対する注力を一層強めています。
特に注目されるのは、**「SoftBank World 2024」**というイベントで、AIやDXの最新技術を企業や社会にどのように活用するかをテーマにしています。
このイベントでは、AIを用いた社会課題の解決やビジネス変革が議論される予定です。ソフトバンクが推進するAI技術は、今後の社会や産業における重要な役割を果たすと考えられています
イベントページ https://www.softbank.jp/corp/news/press/sbkk/2024/20240820_01/
DX銘柄2024に選定
ソフトバンクは2024年もDX銘柄に4年連続で選ばれました。
この選定は、企業がデジタル技術を使ってビジネスや社会にどのように貢献しているかを評価するもので、ソフトバンクはAI、IoT、FinTechなどの分野で強みを発揮しています。特
に、ビジネスモデルの革新や、業務効率化、顧客満足度向上に寄与するDXの実現が高く評価されています。
Eutelsat OneWeb衛星通信サービスの開始
2024年12月、ソフトバンクは**「Eutelsat OneWeb」**という新たな衛星通信サービスを提供開始します。
このサービスは、通信インフラが届かない山間部や離島、災害時の通信確保に利用される予定です。
特に、低軌道衛星を使用した高速・低遅延の通信技術は、地上ネットワークが不安定な地域でのインフラ整備に大きな影響を与えると期待されています。
このサービスにより、遠隔操縦や映像伝送、災害時の通信回線確保など、幅広い用途での活用が可能です
8.【選考対策】ソフトバンクの本選考対策
インターンシップの対策はこちらからどうぞ。
ES
25卒の本選考のソフトバンクは以下の設問でした。
設問① 30年後、世界の人々にもっとも必要とされる テクノロジーやサービスは何でしょう。
その実現のためにソフトバンクでどのような 挑戦をしたいですか。
設問② ソフトバンクバリューの5つの項目の中で、 あなたの強みと合致する項目を教えてください(複数選択可)。
また、その強みを発揮して成し遂げたエピソードを教えてください。
ESのポイント
ソフトバンクの強みで説明した通りソフトバンクバリューがポイントになっています。
ソフトバンクバリューとは、「No.1」「挑戦」「逆算」 「スピード」「執念」です。
No.1…やる以上は圧倒的No.1
何事にも「勝つ」「一番を目指す」と思い続けることで、必ず一番になれる時がきます。そしてそのNo.1が圧倒的になることで、常に新しいチャレンジ、新たな成長につながる可能性が広がります。
挑戦…失敗を恐れず高い壁に挑み続ける
現状維持を常に疑い、リスクを恐れず常にチャレンジし続けることで、大きな成長につながります。
逆算…登る山を決め、どう行動するか逆算で決める
目標に対して積み上げただけでは、達成できる位置は限られます。目標を見据えて、○カ月後、○週間後、来週とブレイクダウンすることで、「今やるべきこと」が明確になります。
スピード…スピードは価値。早い行動は早い成果を生む
1週間後の100%より3日後の7割。PDCA(Plan-Do-Check-Act)を早く回すことで、より早い結果につながり、そしてより早いネクストアクションを起こすことで、より良い結果が生まれます。
執念…言い訳しない、脳がちぎれるほど考え、とことんやり抜く
「難しい」「できない」と思うよりも「どうやってできるか」を常に考え続けるような強い思いを持ち、「できる」と信じて、最後まで諦めずにやり抜けば、必ず道は開けます。
引用 https://group.softbank/philosophy/value
この点を意識してESを書いていきましょう。
WEBテスト
WEBテストはテストセンターになります。ソフトバンクのテスセンのボーダーはそこまで高くないので、問題集を何周かして臨めば問題ないかと思います。
面接
ソフトバンクの面接は
・ソフトバンクバリューを持っているか
・志望度
この二点になります。本記事で紹介したものを参考に回答のブラッシュアップをしていきましょう。
9.まとめ
いかがだったでしょうか?今回はソフトバンクの企業研究について紹介しました。
本記事ではソフトバンクの強み、弱み、ソフトバンクでしかできないことをまとめていますので、何回も見直して選考に挑んでくださいね。